これからの家づくりで心がけておくべきこと
「コンクリートの値段がけっこう上がったんで、
基礎工事の値段をちょっと上げてもらえませんか?」
先日、基礎屋さんからこのようなご相談があったのですが、
ここ最近、コンクリートだけに限らず、
建築資材の価格が徐々に上がってきています。
また、国が指定する耐震や断熱に対する基準が、
厳しくなったことから、以前に比べそもそもの建築コスト自体も
高くなっているのが現在の家づくりです。
そして、それに加えて、消費税も徐々に高くなっていっているため、
ほんの数年前と比べても、家づくりに対する負担が、
ずいぶんと大きくなってきているのが現実ではないでしょうか?
おはようございます。
シンプルノート彦根スタジオです。
このような物価の上昇に連動して、賃金も上がっていっているならば、
これはこれで、ほぼほぼ問題のない話なのかもしれません。
しかし、実際のところ、年々、所得が上がっていっている
という実感をお持ちである方が、一体どれくらいいらっしゃるでしょうか?
あるいは、以前の日本のように、
これからも安定して所得が上がり続けるという希望を
一体どれくらいの方がお持ちなのでしょうか?
✔家づくりも時代に合わせてしなければいけない
材料代のアップや基準のアップ、そして税のアップによって、
建築コストはどんどん上がっていっているのに対し、
所得が上がってないか、あるいは、今後も上がる見込みが薄いのであれば、
出来るだけ、家に対する負担を減らす方向で考えなければいけません。
そして、品質を落とさず、
それを実現するためには、面積を小さくするしか方法がありません。
しかし、いくつかの理由から、
家を小さくすることに対する抵抗感が拭えず、
多くの方が、結局、家にお金をかけ過ぎてしまっています・・
理由その1:みんながそうしているから
家を建てようと思うと、誰もが、住宅展示場や完成見学会に行くと思います。
そして、そこで目にするのが、同じような間取りのお家です。
また、同じような広さのお部屋です。
1階には広いリビングの他に和室があって・・
2階には寝室と人数分の子ども部屋があって・・
各部屋に、それぞれ収納がある上に、
大容量のウォークインクローゼットや納戸もあって・・
ご主人専用の書斎があって・・
奥さん専用の家事室があって・・
自分たち用の玄関の他に来客用の玄関があって・・
といったお家です。
これらの要素が実現されているお家を見続けていった結果、
夢と理想ばかりが膨らみ、多少経済的な負担を背負ってでも、
当たり前のように自分たちの家にも、これらの要素を求めるようになります。
理由その2:家を坪数で判断してしまうから
そして、家が大きくなってしまう2つ目の理由が、
「家はこれくらいあるものだ」という固定概念です。
「最低でも30坪はあるものだ、出来れば40坪ぐらいは欲しい」
このようにお考えの方が、数多くいらっしゃるのではないでしょうか?
おそらく、こうなってしまう一番の理由は、
“みんながそうしているから”だと思いますが、
それだけの大きさが、暮らし的にも予算的にも必要なものなのかどうか、
そんなに深く考えずに決めてしまっていませんか?
理由その3:虚栄心から
最後に、3つ目の理由として、“小さな家を建てることが恥ずかしい”
ということも少なからずあるのではないかと思います。
みんなより小さな家になってしまうことに対して、
劣等感を抱いてしまう、カッコ悪いことだと思ってしまうということですね。
また、家だけに限らず土地に関しても、出来るだけ広く買いたいという感情を、
誰しもが少なからずお持ちなのではないでしょうか?
そして、冷静に自分自身の予算と照らし合わせが出来なくなり、
適正な予算を遥かにオーバーした
買い物をしてしまう・・・というわけです。
家づくりは、あなた自身にとっての適正な予算の範囲内で行うべきです。
それゆえ、まずは、あなたにとっての適正な資金計画を、
今だけじゃなくもっと先のことまで見据えた上で行い、
土地や家に一体いくらかけられるのか?を知っていただき、
その範囲内で出来る家づくりをしてください。
そして、家を考える時、決して家の面積にはこだわらないようにしてください。
たとえ、周りのみんなよりも面積の小さな家になったとしても、
設計次第で、より暮らしやすくより開放的な家にすることも出来れば、
よりオシャレでより高級感溢れる家にすることも出来ます。
ということで、“家はこういうものである”という固定概念に縛られて、
家を負担にしてしまうことのないよう、
充分注意して家づくりを行っていただければと思います!
それでは、、、
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